森の小山羊 不味いカレーにあたりメエと鳴く
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平成19年2月25日(日) メンバー 私だけ
六甲ケーブル下〜山羊戸渡〜カフェレストラン「サウスロード」〜表六甲ドライブウェイ〜六甲ケーブル下
2万5千分の1地形図「神戸首部」を参照すること。
今日は山羊戸渡を登るぞ
「山羊戸渡」の読み方は“やぎのとわたり”、“やぎのとわたし”のどちらかだと思うが、ここは山羊の自主性を重んじて『やぎのとわたり』としたい。
どこにあるかというと、杣谷峠の東で地形図にも名前が載っている。ただ他の谷や尾根の名前は平ゴシック体や斜ゴシック体(この違いもよく理解していないが)になっているのに、山羊戸渡は小さ目の平ゴシック体で表記されているのが非常に気になっている。調べればすぐに分かるだろうが、疑問点は老後の楽しみにと決めているので、このままにそっとしておく。
8:05
最近ここから歩き始めることが多くなったが、今日も六甲ケーブル下駅からだ。JR六甲道から乗車したバスは神戸大学の受験生が大勢乗り込み座ることができなかったが、30年前いやもう少し前だったかも、自分の若き日々ことを思い出してしまった。
新道、旧道どちらを行ってもよいのだが、通行料の少ない旧道を六甲川沿いを登っていくと優美な姿の新六甲大橋が現われる。この橋の下を通るたびに思うのだが、橋板を支える支柱の細さが気になってしかたがない。まああの地震でも問題なかったのだから大丈夫なのだろうが。
新六甲大橋の先の、信号機と横断歩道ある新道との十字路を渡ると「表六甲ドライブウェイ」が始まる。ドライブウェイと名前が付いているが自動車専用の道などではなく、歩いても自転車でもなんでも通れる道だ。ただ、ドライバーの皆さんは人が歩いていることなど想像もしてないようなので、「歩行者は右側通行」にこだわることなく、少しは見通しのよい谷側を歩いた方が安全かもしれない。
8:36
アイスロード入口の左急カーブを過ぎ、補修工事中の六甲砂防ダム、去年の9月に完成した見るからに最新式の山田堰堤を左に見ながら進むと右急カーブがある。そのカーブに「表六甲 0.8」の表示板があり、そこが山羊戸渡の入口だ。今は砂防ダム工事の現場事務所があるが、六甲砂防ダムの改修工事が終われば無くなってしまうことだろう。
8:44
暑くなってきたので服を一枚脱ぎながら周囲を観察すると、現場事務所前の5mほど下の谷へ降りてもよさそうだが、建物の横の木の枝に緑色のマーキングが付けられている。そしてその奥へ薄っすらとした踏み跡が延びているのを見つけた。
8:50
所々にマーキングが付けられた渓流脇の高みを数分進むと、左下の谷が二つに分かれ左側はコンクリートの高い砂防ダム、右側の谷は石積みの低い堰堤が上流側にある。その間の正に尾根の先端部に色々な色のマーキングが施されている。
こうして意外と簡単に山羊戸渡へと続く尾根の入口を見つけることができたが、ここには沢山のマーキングはあるが文字で明確に示したものはない。
山羊戸渡への尾根を登る
もっと踏み跡的なものを想像していたが、登り始めのミヤコザサの中には明確な道が存在していた。ただし、播州の山々の獣道に鍛えられた私には明確な道に見えるが、六甲山の標準的な登山道からすれば踏み跡と呼んでも間違いないだろう。
播州野歩記の読者でも獣道を辿った経験がある人は少ないだろうが、その特徴は踏み跡は物凄く明確なのだが、その上50cmほどのところには木の枝が張り出していたり、酷いところはヤブの中へ小さなトンネルが続いていたりで、人が通るのには向いていないのですぐに分かる。
始めはだけは緩やかだが、すぐに激急な道になる。それでも道があり、それなりのハイカーが歩いていてステップも出来ていて、邪魔になる木の枝は切られていることもあり、あまり苦労することなく登って行くことができる。
9:16
マツの落葉が積もる道を登っていくと、一番目のピークに到着。地形図の630m程のピークではなく、まだ先にさらなるピークがそびえている。
一番目のピークからの15mほどの下りには急な岩場があり、後ろ向きで下りるほどではないが面白い。
9:35
鞍部からの急な登り返しが緩やかになってきて、右下に表六甲ドライブウェイが急カーブを描きながら離れていくのが見え、振り返ると山の間に市街地がその先には大阪湾を望むことができる。
この尾根を歩くのは今時分が一番快適かなと思う。夏は枝葉が茂り歩き難くなるし当然暑いし、秋は蜘蛛が巣を張るのに丁度よい道幅だし、低山のハイキングは冬場に限る。
9:49
行く手にトラロープが張られた狭い尾根道が現われた。狭いことは狭いが、幅は1mほどもあり、なぜトラロープを張ったのか理解しがたい。
9:53
道端に「山羊の戸渡 山仲間」の透明アクリル板が下がり、自然の家の建物が見えてきた。下の写真のプレート、デザインも仕上がりも見事で綺麗なものだが、私の独りよがりな思いかもしれないが、山の中には人工物を残して欲しくない。
9:58
おそらく630mほどのピークに着いたと思うのだが確信は無い。二枚目の「山羊の戸渡 山仲間」の透明アクリル板と「山羊の戸渡 2007.2.5 東山ノロノロ会」のプレートが残されている。「あ、ここは記念プレートを吊るすところなんだ」と、次に来たら沢山のプレートが下がっていそうな感じがする。「ローマへの道も一歩から」という諺もあるが、初めの一歩を踏み出す人がいなければ二歩目は無いのに。
10:15
明確なピークからは少し方向を東へと変えて下ってから、しばらく進むと何かを避けるかのように左手へ下る踏み跡と、あくまでも直進しようとする踏み跡に分かれる。ここまでは明確な道だったのが、二手に分かれたためマーキングは付いてはいるが不明確になってしまう。
尾根を真っ直ぐに進むと行く手に大岩が現われ左側に踏み跡がある。ただ登り方向からはたいした岩に見えないが、岩の反対側にはトラロープが下がる2mほどの段差があり、この尾根で一番高いだろう岩塔となっている。
さらに尾根を直進すると、柴ヤブだが通ることは出来る。ただマーキングは皆無で、枝がバチバチと顔に当たってくる。ルートを外したのは明確だがこの先はどうなっているのかと、倒木を乗り越えて進むと、案の定、すっぱりと切れ落ちた岩場の上に出てしまった。
巻き道があるはずの西側へ無理をすれば下りることも出来そうだが、トラロープの下がる岩場まで戻り西側へ10m程下りたら巻き道があった。下りる間にはマーキングはなく、人が歩いた跡もなかった。
10:32
山羊戸渡尾根の最後はミヤコザサが茂る道で「もどれ!! 自然の家オリエンテーリングコース 一般ハイカーの方は関係ありません」の案内板が出てくると終了は間近い。その案内板にテープが貼られていて「山羊戸渡→81」と書き込まれている。81が何を意味するかは謎だ。
10:36
山羊戸渡尾根の唯一の分岐点、右に行くと「自然の家」、左に行くと「長峰尾根」。ここにも山仲間の透明プレートが下がっているが自然の家方向は×印が付けられている。車道に出るには、今日の最終目的地へは自然の家方向が断然近いので行ってみる。
10:42
自然の家前の広場に降り立った。青色の「OL・「Cコース}の案内板があるところだ。
幸いなことに自然の家の敷地入口のゲートが開いていたが、閉まっていたら長峰尾根まで引き返さなければならなかったようだ。また、ここから山羊戸渡尾根へ入るのは普通のコンプライアスを持つハイカーにとっては困難なことだろう。
関係者以外立入禁止
ここは、神戸市の集団宿泊野外教育活動の施設です。許可なく一般の方は立ち入りできません。ご用の方は、かならず摩耶事務所にご連絡ください。
利用できる人
1.教育課程にもとずく学習活動を行う 幼・小・中・高校生。
2.大学生及び青少年団体。
3.その他、施設の設置目的に合致すると認められた団体。(財)神戸市体育協会 自然の家
次は六甲山ホテル カフェレストラン サウスロードだ
自然の家から車道(奥摩耶ドライブウェイ)に出て少し記念碑台方向へ進むと、全山縦走路が六甲山牧場へと回っていく車道をショートカットするように、階段道となって現われた。
広い歩きやすい階段道は、六甲山のメインルートだけあり大勢のハイカーが歩いている。でもとても楽しかった山羊戸渡を登ってきた私にとっては、とてつもなく詰まらない道で、なぜこんな道を楽しそうに歩くことができるのか不思議でならなかった。
三国池を見に行ったり、
まだ冬季休業中の「カフェテリア こもれびの森」を偵察に行ったりして、
11:36
本日の最終目的地、六甲山ホテルの向かいにあるホテル直営の「カフェレストラン サウスロード」に到着。
広い店内に先客はご夫婦が一組だけ。南側の客席からは神戸の市街地・大阪湾の風景が、夜ともなれば素晴しい夜景が広がり年齢を問わずカップルだったらとてもロマンチックな二人だけの世界に浸れることは間違いないお店だ。ただ、昼間でも一人だけの私にはあまり向いていないのは間違いない。
なぜか店員の姿は見えず、5分ほどしてから現われたウェイトレスさんに窓際の席を案内され、生ビールとビーフカレーを注文した。
ほどなくやってきた生ビールはとても美味しかったが、少し待たされたビーフカレーの味についてのコメントはしない。ただコメントするに値する味ではなかったことだけは言っておく。
カフェレストラン サウスロード
牛ロースの鉄板焼 \2,100 和風ハンバーグステーキ \1,850 ステーキ重 \2,100 ハンバーグとミックスフライ \1,980 ヘルシーラム重 \1,680 鉄板焼・ハンバーグには
スープ パンまたはライス デザート・コーヒーステーキ重・ヘルシーラム重には
小鉢 香の物 お吸物カレー カツカレー セット\2,310 一品\1,890 海老&帆立フライカレー セット\2,310 一品\1,890 なすとラムのスパイシーカレー セット\1,890 一品\1,470 シーフードカレー セット\2,100 一品\1,680 ビーフカレー セット\1,890 一品\1,470 ピラフ・オムライス シーフードピラフ セット\1,890 一品\1,470 フィレビーフステーキピラフ セット\2,520 一品\2,100 オムライス セット\1,995 一品\1,575 ハヤシ&オムライス セット\2,255 一品\1,835 スパゲッティ スパゲッティ・ミートソース セット\1,890 一品\1,470 和風シーフードスパゲッティ セット\2,310 一品\1,890 ぺペロンチーノ セット\2,310 一品\1,890 サンドウィッチ ミックスサンドウィッチ セット\1.575 一品\1,260 フィレビーフのカツサンド セット\2,310 一品\1,995 セットメニュー ★カレー・ピラフ・オムライス・スパゲッティのセットには サラダ・ドリンク付 ★サンドウィッチのセットには ドリンク付 セットのドリンクはこちらよりお選び下さいませ。 コーヒー オレンジジュース 紅茶 コーラ アイスコーヒー
ジンジャー・エール アイスティ ウーロン茶シェフ特製びっくりピッツァ ご注文されてから約20分程お時間を頂戴いたします。 サウスロード風シーフード・ピッツァ \1,960 グリル野菜と生ハム・ピッツァ \1,620 サラダ ローストビーフと自家菜園のサラダ \840 サウスロード風スペシャルサラダ \1,260 お子様メニュー 小学生以下のお子様に限らせていただきます。 キッズプレート \1,470 ハンバーグ エビフライ チキンライス サラダ オレンジジュース アルコール 生ビール 中 \800 (サントリー・モルツ 400ml) 瓶ビール \800 (サントリー・モルツ 中瓶) ノン・アルコールビール \600 (サントリー・ファインブリュー) 酎ハイ \650 (レモン・ライム) グラスワイン \800 (赤・白) 日本酒・冷酒 \650 (1合瓶 180ml) ドリンク オレンジジュース グレープフルーツジュース アップルジュース コーラ ジンジャーエール レモンスカッシュ ウーロン茶 各種 \600 コーヒー (ホット アイス) \550 紅茶 レモン (ホット アイス) \550 紅茶 ミルク (ホット アイス) \550 カフェ・オーレ (ホット アイス) \600 ココア (ホット アイス) \650 ミルク (ホット アイス) \550 デザート アイスクリーム \550 アップルパイ・ア・ラ・モード \800 アップルパイ セット\890 一品\530 ホットケーキ セット\950 一品\580 セットドリンク コーヒー オレンジジュース 紅茶 コーラ アイスコーヒー
ジンジャー・エール アイスティ ウーロン茶
下山路は表六甲ドライブウェイ
下山路としてどの道をとるか悩んだが、ウェブには六甲山の山行記録が星の数ほどあれど、未だかって取り上げられていない(検索の仕方が下手なだけかもしれないが)表六甲ドライブウェイとした。
12:18
六甲山ホテルから10分ほどで表六甲ドライブウェイの山上口になる丁字ガ辻に着いた。ドライブウェイと名付けられているが人も自転車も何でも通ることができる道だ。
入ってすぐの車道左側にお地蔵さんが祀られている。花が供えられていて、六甲山上の住民には知られているのだろう。その近くに「表六甲 4.7」の里程標があり、丁字ガ辻へは見た目100mほどあるので、この道の全長は4.8km程か。里程表は下るに従って数字を減らしていくが、「表六甲線 カーブa 神戸市」の表示は数字が増えていく。
車道としては急カーブで急な道が続くが、歩く分には緩いカーブの緩い道だ。ただ、人が歩くことを想定して造られていないのか歩道は皆無で、路側帯も狭く三脚を立てて自分撮りできるポイントは限られている。
12:33
ハイカーが訪れることはほとんどないだろう海抜675mの「鉢巻山展望台」に着いた。天候のせいか見通しはよくないが、神戸空港は見えた。ここまで何か忘れているな思っていたが、ようやく思い出し「シェー」を執り行う。
12:54
走り屋の憧れの地?ダブルヘアピンカーブの上部だ。道の端っこを歩いているのに(自分撮りなので実は歩いているポーズをしているので、ドライバーにとっては「ん、変なやつが突っ立っている」と感じてしまうこともあるだろうが)センターラインをそんなに越えて避けなくてもと思うのだが。
次はダブルヘアピンカーブの下部だ。ほとんどの車は写真のように十分離れて通ってくれるが、ごく一部のドライバーは体のすぐ側を走り抜けスリルも味わえる。
13:21
表六甲ドライブウェイの唯一のトンネル「真瑞洞」だ。短いトンネルを抜けると六甲山トンネルへの料金所がある。
この「真瑞洞」だが、麓側には「篠原隧道」の扁額があり、二種類の名前を持つ変わったトンネルだ。
13:38
朝、入った山羊戸渡尾根の入口前を通過。
13:49
横断歩道のある信号器付き十字路(ここが表六甲ドライブウェイの基点で「表六甲 0」の里程標がある)通過。
14:02
六甲ケーブル下駅に到着。表六甲ドライブウェイは見通しはよく眺めもまあまあだが、ハイカーが歩く道ではないことが理解でき、同じような下り坂が続く舗装路を登山靴で延々と歩くと意外なところの筋肉を酷使することが分かった。
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