桶居山ダイレクト
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平成17年2月27日(日) メンバー 私だけ
桶居山 | おけすけやま | 247.6m |
2万5千分の1地形図「加古川」を参照すること。
姫路市飾東町唐端新《からはたしん》
姫路市の東、飾東町夕陽ケ丘から南の稜線へと登り、さらに稜線を東へ急登すると桶居山頂上へ行けるという。稜線からの下り口は確認しているが、夕陽ケ丘側の登山口は未確認でまだそのルートを辿ったことはない。
そのルート以外に、夕陽ケ丘の東、唐端新を歩いたとき集落のはずれに「唐端新自治会住居案内図」があり、尾根伝いに南側の桶居山頂上へと続くように見える山道の表示があった。
登山口はどこだろう
8:49
姫路駅前から神姫バスに乗り、30分程で終点の夕陽ケ丘に到着。料金は300円だが「エコ定期」制度を利用し100円だけ払う。
表通りに出て東へ進む。思出川の北岸にある八幡神社の裏山(110m+)の中腹に大岩が見え、眺めが良さそうだ。登れるのかなと思いながら歩いていたが、撮ってきた唐端新住居案内図の写真を良く見ると、その裏山に山道が描かれていることに気がついた。今度行ったら登ってみよう。
8:58
案内図がある尾根の北端に着いた。案内図を見ると尾根の西側集落へ入る細い道を行き、188-2番地と197番地の間のさらに狭い道へと左に入り、240番地で左に入り細い川を渡ると尾根へ登る道に行けそうだ。これだけ詳細な地図があれば迷うことはないだろう。
しかし集落内の道を行くと、左に入るような道はなく集落を通り抜けて表通りに出てしまった。夕陽ケ丘内を山沿いに歩くも登り口は見当たらない。
9:08
唐端新集落の路地というか畦道というか、道とはいえないような所を歩いていると、竹林に赤紐が1本付けられているのを見つけた。そこから竹林に入りよじ登ると、明確な踏み跡があり尾根に通じていた。
上の写真の中央少し下にある焦茶色の家が建っているのが240番地で?、そのお宅の山側の竹林に登山口?があると思う。
荒涼とした尾根を登る
9:12
尾根突端のピーク南側の鞍部に着いたが、ここも2000年8月の山火事で木々は焼き尽くされ見通しはよく、これから歩く尾根も桶居山頂上もよく見える。
尾根の東側は焼き尽くされ、尾根を越えたところで焼け止まっている。山火事の時は西風が吹いていたのだろうか。焼け焦げた木が残り、今は枯れたススキがあるだけで荒涼とした尾根を行く。道の痕跡が残っているが、最近は誰も歩いていないようだ。
9:38
130m程の小ピークで尾根は真南に方向を変え、さらに荒涼とした景色が広がっている。2、3mの焦げた木が残り、以前は緑豊な斜面が広がっていたのだろうと思うと山火事の怖さが身にしみる。焼けてから5年近くたつが、まだきな臭さが漂っている。
9:49
桶居山頂上が近づくと岩場が現れた。かつては木々の間に踏み跡があったのだろうが、今はどこでも歩けるように見える。しかし、傾斜は急になり足元も滑り易く過去の道跡を思い描き慎重に登って行く。ここで転んだらひっかかる木もなく、そのまま麓まで転げ落ちそうだ。
何とか山火事を免れたマツが少し残る岩場を過ぎると、頂上直下は枯れ草の急斜面となる。かなり明確な過去の道跡があるが、イバラがかなり目立ち枯れ草が緑色になる頃は無傷で通過するのは難しそうだ。
10:10
桶居山頂上に到着。登り始めてから1時間かかったが、行ったり来たりしながらの写真撮影をせずにシャカシャカと登れば30分くらいで登れるかもしれない。頂上からは相変わらす360度の大展望が広がっていているが、北の方は雪でも降っているのか白っぽくなっている。
頂上にあった登頂記念プレートは下記の5枚。自己顕示欲が強い人達なのだろうが、「残すのは想い出だけ」を心情とする私には到底出来ない行いだ。
- 桶居山 山友会
- 九十士・山歩会(加古川) 桶居山 2004.2.24
- 桶居山登頂 2003年4月13日 揖保川山遊会 寺田正子外22名
- 桶居山 登頂記念 姫路市広畑 川元彦三 H16年2月19日
躑躅《つつじ》の山 武蔵も登攀の 岩の壁 つち未智彦- 桶居山 247m H.16.11.23(火) 長谷川 博(加古郡)
下山は送電線鉄塔の尾根
下山は、まだ歩いたことのない桶居山の東稜線から夕陽ケ丘に下ること考えたが、せっかく公共交通機関で来ているので、南東の大好きな送電線鉄塔が立ち並ぶ尾根を下ることにする。
10:29
桶居山頂上の東側急斜面は岩が程よく風化し、角が取れ丸くなっている。登るのはどうって事は無いが下るのはチョト怖い。自分撮り写真を何枚か撮ったがあまりうまくいかなく、そんなことをしているうちに男二人・夫婦のハイカーに追い越されてしまった。
10:52
頂上から一つ東側のピークに着いた。振り返って見ると桶居山北側がえらく急に見える。分度器を当てたら45度はありそうで、あんなところを登ったかと思うと感心してしまう。ここからも南西方向の尾根を下れそうだが送電線鉄塔が1本しか立っていないので、予定通り次の尾根から下ることにする。
11:12
稜線に立つ「姫一火力線 三七」送電線鉄塔に着いた。この鉄塔の先で道は二つに分かれ、左に行くと高御位山へと続く道へ、右は「姫ニ火力線 三五」送電線鉄塔が立つ240m程のピークへと登る。
東側の谷底にある姫路射撃場からはクレー射撃の銃声がときおり響いてくる。岩と木の陰で夫婦のハイカーがガスストーブを焚き昼食の用意をしている。銃声が気にならないのだろうか。
11:21
240mほどのピークに着いた。ここから南西方向の長さ1,300m程の尾根は、岩場を下ったり木々の間を下ったりとメリハリの効いた歩きが楽しめる。登りに使った荒涼尾根は常に全開の眺望があったが、山登りを楽しむことは出来なかった。
展望のよいこのスラブ脇の、木の陰で昼食をとることにする。今日の天気予報は晴れだったが、天候は悪化の一途を辿り、曇り空から白いものが降り始めた。コンビニおにぎりを口に押し込み早々に下山を再開する。
12:45
「姫ニ火力線 三四」、分岐鉄塔の「姫ニ火力線三三」、「姫ニ火力線三二」、「姫一火力線 三四」と辿り最後の送電線鉄塔「姫一火力線 三三」に着いた。最後の鉄塔の手前から南側の溜池へと下る道もあるが、最後の鉄塔からもヤブっぽくなるが尾根の先端へと下る道もある。
12:53
六地蔵に出迎えられ、地形図にも印がある墓地に下り立った。この六地蔵の裏側に回りこむ道に、「火の用心」標識がありそこから尾根へと登ることが出来る。
上の写真の奥には別所町佐土新の集落へ続く道もあるが、墓地を抜け畦道に下りて「姫路市立 東中学校」の北東端から道路に復帰した。国道2号線に出る頃からとうとう雨がポツポツと降り始めてしまった。
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