姫路市大回り、その4(王神峯)
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平成15年9月15日(火) メンバー 私だけ
王神峯 | おうじんみね | 250mくらい |
2万5千分の1地形図「笠原」を参照すること。
姫路市大回り
前日は桶居山の北に位置する「高山」を越えて地形図の「加古川」から「笠原」に移ろうとした。しかし、高山頂上から南に追い落とされ、仕方なくその東にある峠を越えてどうにか「笠原」に入ることができた。
今日は、西国二十六番札所の法華山一乗寺から出発し、法華山ではなくその西にある「王神峯」に登ろうと思う。インターネットでは「山であそぼっ」に今年の3月の山行記録がある。昨日の高山に比べたら、王神峯のなんと登りやすいことか。
西国二十六番札所、法華山一乗寺
10:15
姫路駅前から一乗寺経由社行きの始発に乗り、一乗寺に到着。ここでほぼ全員の6人が降りる。ちなみに帰りの姫路行きは11時9分でゆっくり参拝できる丁度いい時間に設定されている。
入口で協力金300円を払い境内に入る。ちなみに車で来ると駐車場料金は200円。寺は山の斜面に建てられていて70段ほどの石段を登っていく。
一番上には解体修理中の本堂。その下に国宝の三重塔。その下には仮本堂があり本尊が祀られている。平成12年5月から始まった本堂の修理はまだまだ時間がかかり完了は平成19年12月の予定だそうだ。
西国二十六番 法華山一乗寺
法華山一乗寺は印度霊鷲山の五百持明仙の随一・法道仙人の開基である。仙人一日仙苑を出て紫雲に乗り、中国朝鮮を経て日域に入り、当山に留まって法華経を読誦し密観を修し、千手飛鉢の法を示して有情を教化し、仏法弘通の時機を待ち給えり。
大化5年(649)時の帝孝徳天皇不予の病あり。即ち左大臣阿部倉内に宣して仙人を宮中に召し入れ玉躰を加持せしめ給う。仙人17日の間加持し奉るところ、玉躰たちどころに平癒し給う。仙人山に帰り、此の年本堂建立の勅あり。越えて白雉元年(650)9月落慶法要ありて、孝徳天皇法華山に行幸あらせられ一乗寺の勅額を賜わる。仙人伝来の観音像を安置して長く鎮護国家の道場となし給う。
永延元年(987)花山法皇、西国三十三ケ所巡礼の砌り、第二十六番札所となし給い、
春は花 夏は橘 秋は菊
いつも妙なる 法の華山
と御詠あり。爾来庶民信仰の霊場として済世利民の益多く、巡礼の同行者絶ゆる事なく今日尚盛んである。「拝観のしおり」より
国宝三重塔
この塔は1171年(平安末期)に建てられたもので、日本でも10指に入る古塔です。
山腹に建っているため、長い階段を登りながら下からも上からも、眺めることができ、上の層ほど屋根や軒出が小さくなっている安定した調和美がよく味わえます。
また最上層の屋根が波型となっているのもこの塔の特色であり、蟇股にも平泉の中尊寺金色堂と同様の平安末期建築の特徴がうかがえます。
登山口の目印は祠
10:28
一乗寺を出て、王神峯の登山口を探しに姫路方面に車道を戻る。鬱蒼とした森の間を行く道だ。
少し行き過ぎて溜池の横に立つ「近畿自然歩道」の解説板のところまで降りてしまった。「山であそぼっ」によるともう少し一乗寺寄りで、入口に「大日如来」を祀った祠があるところだ。
10:50
加古川市と加西市の境界のほんの少し加古川市寄り、北側のガードレールが途切れるところから、奥に祠が見える。
登山道は祠の左側から始まっているが入口ははっきりせず、ここから登ろうと思っている人にしか見えないだろう。
登り始めて尾根に出るまでは結構急な足元にシダの葉が当たる狭い道だが、尾根に出るとそれなりに見晴らしのいい(真夏は暑そうな)道が頂上へ続いている。
11:07
頂上にあるアンテナ塔が見え、西側の谷には溜池が見える。南東方向にはあまり思い出したくない高山も見えるが、霞んでいて遠望は利かない。
11:26
登り始めて35分ほどで王神峯頂上に到着。頂上には祠と前殿があり、境内は非常にきれいになっている。周りを木に囲まれ、すぐ近くにアンテナ塔があり車道が通じていることなど忘れてしまうようないい雰囲気のところだ。
祠には牛頭天皇が祀られ鏡がおいてある。その方の知識がほとんどないので牛頭天皇が何なのか分からない。このへんは「山であそぼっ」に詳しく解説されています。
前殿の板の間で昼食を取り、しばしお昼寝を楽しむ。
下山は点検道路で楽をする
12:30
王神峯頂上の祠を後にし下山開始。下山はアンテナ点検道路を下ることにする。一旦登ってきた道を10mほど下り、南の方へ巻くかすかな踏み跡を辿りアンテナ塔の裏手に下りる。
「株式会社 エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西 法華無線中継所」が頂上の南にあり、少し下った北側には「関西電力株式会社 小原無線中継所」がある。関西電力のはどこでもなのだが警戒厳重で監視カメラ2台と侵入警戒装置に守られている。
王神峯頂上から北東の206mピーク近くまでは姫路市と加古川市の境界尾根の下を行く。舗装道路は味気ないが周りを緑の野山に囲まれ気分よく歩ける。
13:12
県道を走る車の音が大きくなり、点検道路の入口に着いた。入口には鍵の掛かったゲートがありフェンスの上には有刺鉄線も張られている。
実はフェンスの左側から人だけなら楽に出入りするだけの隙間があり、無事県道に出ることができた。
株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西
法華無線中継所この道路は潟Gヌ・ティ・ティ・ドコモ関西の専用道路で、行き止まりとなっております。
このため関係者以外の通行を禁止します。なお、この道路についてのお問い合わせは、下記へ連絡してください。連絡先 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西
(0120)859−360
どうやら、この点検道路は無断では入ってはいけないようだ。しかし無断で出る分にはいいのかも知れない。
13:40
路側帯が狭く車がすぐ横を走り抜ける県道の峠道を西に下り、飾東町小原にあるバス停に到着。4分後に来た姫路行きのバスに乗る。
今日は非常に楽に登ることが出来た。登山道があるのとないのとでは大違いだ。しかし二十七番札所書写山円教寺にたどり着くのはいつになるのだろう。とりあえず次回は藤ノ木山を目指し北上するとしよう。
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